文豪ゆかりの築100年の古民家制作 その2

さて、このご依頼品。

私はご依頼を頂くと、出来る限り思い出のエピソードをたくさん伺って

自分なりの物語を描きながら制作するスタイルですので、今回もいろいろ聞かせて頂きました。

何度か増築もされたそうですが、和と洋が混在する当時としてはかなりモダンなデザインであったことが感じられますね。

ご予算の関係で中のお部屋は作らないことにはなっていましたが、このお屋敷の中で過ごされた

ご家族の温かい思い出をお聞きしていると、中に灯りを仕込んであげたいなと思うようになりました。

それも白じゃなく温かみのある黄色のライトがいいな。

テラスの脇のお部屋は書斎だったそうで、特に思いが強いように感じ取れましたから、

その部分の窓辺に伝うツタの葉やお庭の木は写真を何度も確認しながら、

できるだけ忠実に丁寧に作り込みました。

書斎でご家族が共に楽しい時間を過ごされていた光景を思い浮かべながら・・・

 

一つ目が完成してから二つ目に取り掛かったのですが、二つ目は要領が分かっていたので順調に

制作が進みましたね。一つ目よりも気持ちに余裕が生まれたせいか、より作品世界に

入り込んで没頭していた気がします。

なので、二つ目もいよいよ完成が近づいてくると、

「ああ、もうこの作品とはお別れなのか」

と寂しさがこみ上げてきました。

う~~完成させたくない!もっとこの世界に浸っていたい!!

 

早くお届して喜んで下さるお顔を見たい気持ちと

もっとこの作品に触れていたい気持ちのせめぎ合い(笑)

 

だけど、とうとうお引渡しの日がやって来てしまいました。

 

あらら、文豪に関わるエピソードにたどり着けませんでしたね。

それはこの次に書きたいと思います。

お引渡しの日にも素敵なことがたくさんありましたので♬

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